にいちゃんの日記

大学3年生文系、にいちゃんの日記です。

過保護は子どもの自尊心を傷つける

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こんにちは、にいちゃんです。

 

毎日暑いですね。

最近はコロナが再び流行りだしたのもあって、ほとんど外出していません。

私の大学は前期がすべて遠隔授業だったのもあり、すごもりライフにも慣れてきました。

一人の時間がたくさんとれるので、引きこもりは引きこもりで、それなりに楽しいものです。とはいえ、正直なところずっと家にいなければならない生活も、最近イヤになってきました(笑)

というのも、主な要因として(実家住みなので)親と一緒に過ごす時間が必然的に長くなるからです。精神的に親から自立できているなら、一緒にいる時間が長かろうが、そんなことはあまり気にならないのかもしれませんが。

 

私の親は、恐らく過保護、だと思います。

そして今でも、私は己の心理の大半の部分が親に支配されていると感じています。

母子の間における愛着関係が、癒着している状態、という感じでしょうか。だからなのか、親と過ごしていると「甘える」気持ちが前面に出てしまう一方で、それと同時に強い不安・おびえ・無力さを感じやすくなってしまいます。

 

ということで本日は、親の過保護な養育が、子どもに与える影響について書こうと思います。内容は、先日拝読した論文からの引用になります。

 

参照した論文はこちらになります。

島義弘「親の養育態度の認知は社会適応にどのように反映されるのか:内的作業モデルの媒介効果」(『発達心理学研究』第25巻第3号, 2014, pp. 260-267. )

 

島(2014)によると、親を過保護であると認知している大学生ほど、内的作業モデル*の ”不安” が高いのだと言います。

*内的作業モデル(internal working model)とは、J. Bowlby(1907-1990) が提唱した概念。

 対人関係において、他者の解釈や自己の行動を選択する際に、無意識的に参照しているモデルのことであ   り、いわば、対人関係におけるその人にとっての世界観のようなもの。例えば、”安定, ” "不安, " "回避, " など。

内的作業モデルは、親などの重要な他者との関わり合いの中で形成されますが、そのモデルはその後の対人関係においても適用されるようです。

 

親が過保護である(という認識の)子どもについて、島(2014)の考えをまとめると以下のようになります。

 

○内的作業モデルの ”不安”が高い 

○子どもは自律性や自主性を阻害されたという感覚を抱く

親密な関係の中での自己に対して不安を抱くようになる

 ・子供は自分自身を信頼することができない

 ・自分が信頼される存在であると信じることができない

受動的で消極的な態度が形成される

 

さらに、内的作業モデルの ”不安” が高いほど、自尊感情が低く、傷つけられることを回避する傾向にあるとのことでした。

このことは、過保護な養育が子どもに、自己価値への疑念や、自分が他者から受け入れられることへの疑念を抱かせることを示唆するように思われます。

 

 

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この結果は私にとって、非常に興味深いものでした。

私は不安の感じやすさを自覚してはいましたが、過保護な養育のことを「親から大切にされて、恵まれた環境で育ててもらった(=親に非などない)」という風に認識していたので、まさか親による育て方が原因で、強い不安を感じるようになるだなんて思ってもみませんでした(笑)

他にも要因があるかとは思いますが。そのことにについてはまた後日、書きたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。